SantilloFrancesco2020年4月22日1 分【カーデザイナーまでの軌跡】目次【カーデザイナーまでの軌跡】 ※過去のブログ記事まとめた目次です。 (1)再会 (2)出会い (3)子供の頃 (4)故郷 (5)思い出 (6)高校時代 (7)交通事故 (8)受験 (9)パパの思い (10)トリノへ (11)南北問題 (12)就職 (13)カーデザイナーに
SantilloFrancesco2020年4月22日1 分(1)再会何年ぶりだろう、フランコさんに会うのは。 彼がイタリアを離れてからだから、5年ぶりだ。 ちょっぴり太った以外は、変わっていない。フランコさんだ! 【フランコさんと僕】 僕の名前は、Topoトポ。 Topogigioトポジージョのトポ。 ねずみのジージョ。...
SantilloFrancesco2020年4月21日1 分(2)出会い僕が、初めてフランコさんと出会ったのは、1991年秋。 僕は捨てられて、一人途方にくれていた。 目だけ光った真っ黒なネコに、誰も振り向かない。 でも、フランコさんは、 まっすぐ歩み寄って僕を抱き、家まで連れていった。 彼は、憧れのイタルデザインに入社したばかりのころだった。...
SantilloFrancesco2020年4月19日1 分(3)子供の頃【1歳の誕生日 おじと】 フランコさんは、ローマ生まれだけれど、すぐにパパの故郷、南イタリアのサプリに移り、10歳までそこで過ごした。青い海、静かな美しい港町。 パパは、鉄細工の職人をしていた。門やバルコニーなどの鉄の装飾だ。...
SantilloFrancesco2020年4月18日1 分(4)故郷スカレアは、サプリから更に40kmほど南へ下ったところに 位置する町。夏になると、イタリア内外からバカンスを楽しむ 人々がやってくる。 【スカレア夏の海岸】 何kmも続く海岸には、パラソルの花。すぐ裏の山の斜面を 這うように上る階段の脇には、古い石造りの家々が並ぶ。...
SantilloFrancesco2020年4月17日1 分(5)思い出乗り物といえば、僕には思い出がある。 フランコさんは、バイクが好きだ。 少しでも操作を誤れば、すぐに転ぶ。 「自分が、バイクをコントロールしている」 という実感が、たまらなく好きなのだそうだ。 僕はといえば、バイクはただうるさいだけ。...
SantilloFrancesco2020年4月16日1 分(6)高校時代フランコさんは、高校まで、3人の弟たちと共に親元で過ごした。 家から70Kmも離れた工業高校の電気機械科。 デザインには、まったく縁はない。お小遣いはすべて、自動車雑誌に消えた。 絵は、独学で続けた。 南イタリアには、学校はおろか、仕事がない。...
SantilloFrancesco2020年4月15日1 分(7)交通事故その朝、フランコさんはいつも通り道を走っていた。 愛車モペットで。横から出てきたクルマに撥ねられた。あっさりと。 僕たちネコが起こすアクシデントみたいだ。バンパーと衝突した 大腿骨を骨折。全治3ヶ月。要入院。先生たちに睨まれていた...
SantilloFrancesco2020年4月14日1 分(8)受験学校は、新入学をあと1ヶ月に控えた7月だったため、 すでに応募人数を確保していた。 そんな時期の入学希望。「こんな時期に学校に入学しよう なんて、無知で短絡的な典型的南の田舎者。」 しかし、彼は敢えてこの時期を選んだのだ。...
SantilloFrancesco2020年4月13日1 分(9)パパの思い「ただ証明したかったんだ。夢ではなく、目標なんだ」と。 しかし、実際合格してみると、学校に行きたい気持ちが膨らんだ。 でも、諦めるしかない。入学金や学費、生活費が、パパの年収を 超える高額。卒業しても、確実に仕事に就けるか不透明。 3人の弟。許されるはずはなかった。...
SantilloFrancesco2020年4月12日1 分(10)トリノへ家族以外、歓迎してもらえなかったフランコさんのトリノ行き。 誰一人、フランコさんがカーデザイナーになれるとは信じていない。 ノートと鉛筆をカバンに詰め、一人電車でトリノへ向かった。 国鉄マンのパパのおかげで、鉄道は25歳になるまでタダ。...
SantilloFrancesco2020年4月10日1 分(12)就職フランコさんは、カーデザイナーになりたいという強い信念と、 家族に犠牲を強いて進学した。 結果を出さなければスカレアへ帰れない、というプレッシャーを自らに課し、トップで卒業を果たした。 そして、ジュジャロデザイン関連のデザイン会社へ就職が決まった。...
SantilloFrancesco2020年4月9日1 分(13)カーデザイナーに仕事はとにかく忙しかった。カメラや電車、クルマのリアなど。 あるときフランコさんは、テレビのニューススタジオをデザインした。 何パターンかのアイデアを提案したところ、その1案がGGの目に留まったのだ。 フランコさんの目標は、カーデザイナー。...