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執筆者の写真SantilloFrancesco

(10)トリノへ

家族以外、歓迎してもらえなかったフランコさんのトリノ行き。

誰一人、フランコさんがカーデザイナーになれるとは信じていない。


ノートと鉛筆をカバンに詰め、一人電車でトリノへ向かった。

国鉄マンのパパのおかげで、鉄道は25歳になるまでタダ。

貧乏学生だったフランコさんも、スカレアには何度も帰ることが出来た。


フランコさんが通ったのは、Instituto D'arte Applicata Design Torino通称IAAD。

学校の講師はFIATなどのメーカーや、ピニンファリーナやイタルデザインなど有名カロッツエリアで働く現役カーデザイナーたち。この学校を卒業した人たちが殆どだ。


彼らは、仕事を終えてから教えに来る。だから夜間。

現役カーデザイナーから、直接指導を受けられることはすばらしい体験だ。

更に将来、カーデザイナーになれば、その後の人脈にもなる。

フランコさんも後に、母校でデザインを教えた。

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