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(13)カーデザイナーに

執筆者の写真: SantilloFrancescoSantilloFrancesco

仕事はとにかく忙しかった。カメラや電車、クルマのリアなど。

あるときフランコさんは、テレビのニューススタジオをデザインした。

何パターンかのアイデアを提案したところ、その1案がGGの目に留まったのだ。


フランコさんの目標は、カーデザイナー。

GGの元でカーデザインの仕事をすること。

それまでにも、自身の作品をたくさん描いてGGの元へ持ち込んでいた。


同僚たちもみな同じだ。

GGから直接、「私の元へいらっしゃい。イタルデザインへ。」と言われたときは、震えが止まらなかったそうだ。


フランコさんが、念願のカーデザイナーとなった瞬間だった。

パパは、そんなフランコさんを誇りに思ったに違いない。

やる、と言ったらやる子だ、と。


イタルデザイン入社のきっかけとなったスタジオセットは、日本の仕事だった。

まさか、めぐり巡ってその後、自分自身が日本で働くことになるとは、さすがのフランコさんも想像できなかったようだけれど。

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