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  • 執筆者の写真SantilloFrancesco

(4)憧れの対象

「デザインは、憧れの対象でなければならない。そして、

実用的でなければならない。」


これも、ジョルジェット・ジュジャーロの教え。

フランコさんは、GGデザインのマセラティ・ボーラに

憧れて、クルマが好きになり、カーデザイナーになった。


クルマが、ただ人や物を運ぶツールに過ぎず、見る人が

憧れを抱くデザインを施さなければ、若い人がクルマに

興味を持たなくなる。「クルマが欲しい」と思う人は

減ってしまう。クルマは、洗濯機や冷蔵庫のように

絶対必要というものではないから、憧れのないところに、

後進は生まれない。コンシューマーを失えば、

デザイナーも生まれなくなる。


クルマはあくまでもかっこよくなければならない。

かっこいいとは何か。デザイナーは、その概念を

言葉の羅列ではなく、形で表現する。

「かっこいい」か「かっこ悪い」か。それのみが

判断基準。どうかっこいいのか、どうかっこ悪いのかの

議論はしない。不要だから。


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