「デザインは、憧れの対象でなければならない。そして、
実用的でなければならない。」
これも、ジョルジェット・ジュジャーロの教え。
フランコさんは、GGデザインのマセラティ・ボーラに
憧れて、クルマが好きになり、カーデザイナーになった。
クルマが、ただ人や物を運ぶツールに過ぎず、見る人が
憧れを抱くデザインを施さなければ、若い人がクルマに
興味を持たなくなる。「クルマが欲しい」と思う人は
減ってしまう。クルマは、洗濯機や冷蔵庫のように
絶対必要というものではないから、憧れのないところに、
後進は生まれない。コンシューマーを失えば、
デザイナーも生まれなくなる。
クルマはあくまでもかっこよくなければならない。
かっこいいとは何か。デザイナーは、その概念を
言葉の羅列ではなく、形で表現する。
「かっこいい」か「かっこ悪い」か。それのみが
判断基準。どうかっこいいのか、どうかっこ悪いのかの
議論はしない。不要だから。
NEP-D
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