「ジョルジェット・ジュジャーロは、言うまでもなく天才。
僕のような新人の意見でも、よいと思えば認めてくれる
深い懐。技術あってのデザイン。飾るだけのデザインは
しない。クルマのデザインって、意外と窮屈で制約が
多いんだ。カーデザイナーは、パッケージからから
はみ出さないデザイン力が必要。
たとえば、見た目はコンパクトでも、容量は大きく。」
フランコさん、本当にGGを尊敬してるんだね。
Ferrari612のスカリエッティがベーズのFerrari GG50。
スカリエッティより全長は短いけれど、燃料タンクの配置を
リアシート後ろからトランク下へ移して、容量はそのままを
保ちながらコンパクトに見せている。さすがGG。
コンパクトがいいのはクルマだけではなく組織も同じ。
1台のクルマに大勢で携わると、そのクルマの個性は
乏しくなるし、出来の良し悪しの責任の所在が曖昧になる。
後にフランコさんは、そのことを思い知らされる。
NEP-D
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