• SantilloFrancesco

(14)日本のカーデザインの現場1

「辛口かもしれないけどね。」前置きしてフランコさんは言う。

「アルファ、アウディ、BMW、ポルシェときけばすぐに

イメージが浮かぶけど、トヨタ、日産、ホンダと聞いて形が浮かぶ?」


「日本のメーカー内にいて感じたこと。ひとつは、先に完璧な

図面を引かなければ、前に進めないこと。これくらいの容量で

これくらいの予算で。初めから結果がわかっていることをすること

くらい、退屈なことはない。

しっかりとしたアイデンティティがあれば、過程の中での変更も

可能なのに。デザイナーが信頼されていない証。


アイデンティティ。機能性能のいいところが日本車のアイデンティティ。

裏を返せば、製品がすべて。日本のクルマは高品質なのに安い。

高品質なのだから、デザインという付加価値をつけて高く売らなければ、

いつまでたってもブランドは確立しない。

デザインも機能の1つだと気づいて欲しい。デザイン力が弱いと、

製品のイメージ力も弱い。」


NEP-D

http://www.nep-d.com

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(1)転職の理由

フランコさんは、現在に至るまで何度も転職をしている。 ヨーロッパでは、転職をすることは、その会社の 良いところを巻き取って、次へ移っていくキャリアアップ。 「日本では、ネガティブイメージなんだ。」 僕だって、彼の転職のたびに 「どうなっちゃうんだろう、僕たち」 と不安に思ったものだ。 イタリア人のフランコさんが、どうして転職をし、 日本で起業するに至ったか。 日本人には新鮮かもしれない・・・とネコ

(2)2社目 イタルデザイン

1991年5月フランコさんは晴れてイタルの一員となった。 南出身のデザイナーは、珍しい存在だったけれど、 外国人も多いから気にはされなかった。 スペイン人、韓国人、そして日本人も2人いた。 イタルで働くカーデザイナーは、常時12,3人くらいしかいない。 それだけの人数で、世界中のクルマをデザインしていた。 3プロジェクト並行は当たり前。一人ですべての工程をこなす。 「イタリア人は働かないって日本人