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  • 執筆者の写真SantilloFrancesco

(18)イタリアのカーデザインの現場

「イタリアのコンシューマーは、デザインが悪いものには

見向きもしない。」たとえそれが以前売れていたクルマでも、

新車のデザインが悪ければさっさと違うメーカーに乗り換える。

美しくないものを1分1秒たりとも所有していたくないからだ。

カルチョ(サッカー)でも同じ。

昨日、いいパフォーマンスを見せて活躍した選手も、

今日ミスをして試合を落とせば、非難を浴びる。

とても厳しい環境の中で、デザイナーは生きているのだ。


「最近はわからないけれど、レンダリングに時間をかけない。」

レンダリングに時間をかけるということは、

時間をかけて聖書を清書するようなもの。

字(レンダリング)はうまくなるけれど文章(デザイン)は

うまくならない。


「意外かもしれないけれど、イタリアではチームプレーを

重視するよ。といっても少人数だけど。」

人数が多いとまとまらないのもイタリア。

転職も当たり前で、様々な経験を持つ人たちが集まっている。


NEP-D

http://www.nep-d.com

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フランコさんは、現在に至るまで何度も転職をしている。 ヨーロッパでは、転職をすることは、その会社の 良いところを巻き取って、次へ移っていくキャリアアップ。 「日本では、ネガティブイメージなんだ。」 僕だって、彼の転職のたびに 「どうなっちゃうんだろう、僕たち」 と不安に思ったものだ。 イタリア人のフランコさんが、どうして転職をし、 日本で起業するに至ったか。 日本人には新鮮かもしれない・・・とネコ

1991年5月フランコさんは晴れてイタルの一員となった。 南出身のデザイナーは、珍しい存在だったけれど、 外国人も多いから気にはされなかった。 スペイン人、韓国人、そして日本人も2人いた。 イタルで働くカーデザイナーは、常時12,3人くらいしかいない。 それだけの人数で、世界中のクルマをデザインしていた。 3プロジェクト並行は当たり前。一人ですべての工程をこなす。 「イタリア人は働かないって日本人

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