「日本とイタリアの会社のデザイナーの違いと言えばね。」
日本では転職が少ない。
他社デザイナーとの交流の機会が多いわりに人的流動は少ない。
マネージャーのスパンが短い。
当然だけど、マネージャーによって仕事の進め方や
評価基準が異なる。
初めて契約社員として働いた僕は、上が変わるたびに
右往左往する経験をした。
契約社員は仕事の評価で契約の更新をするかしないか
決まってくるので、マネージャースパンの短い日本では、
契約社員制度は向かない。実際、トヨタでは5年の間に3人、
ホンダでは3年の間に2人。
上がこれだけ変わると、集団として下は中庸を保たなければ
ならなくなる。常に高水準のクオリティを保つシステム
としてはいいけれど、デザインの世界では、個性の強い
突然変異を生かす環境でなければならないと思う。
また、工期重視で決められてできてもできなくても、
期日までに何が何でも仕上げようとする。
日本的といえば日本的だけれど。
NEP-D
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