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(2)出会い
僕が、初めてフランコさんと出会ったのは、1991年秋。 僕は捨てられて、一人途方にくれていた。 目だけ光った真っ黒なネコに、誰も振り向かない。 でも、フランコさんは、 まっすぐ歩み寄って僕を抱き、家まで連れていった。 彼は、憧れのイタルデザインに入社したばかりのころだった。...

SantilloFrancesco
2020年4月21日読了時間: 1分


(3)子供の頃
【1歳の誕生日 おじと】 フランコさんは、ローマ生まれだけれど、すぐにパパの故郷、南イタリアのサプリに移り、10歳までそこで過ごした。青い海、静かな美しい港町。 パパは、鉄細工の職人をしていた。門やバルコニーなどの鉄の装飾だ。...

SantilloFrancesco
2020年4月20日読了時間: 1分


(4)故郷
スカレアは、サプリから更に40kmほど南へ下ったところに 位置する町。夏になると、イタリア内外からバカンスを楽しむ 人々がやってくる。 【スカレア夏の海岸】 何kmも続く海岸には、パラソルの花。すぐ裏の山の斜面を 這うように上る階段の脇には、古い石造りの家々が並ぶ。...

SantilloFrancesco
2020年4月19日読了時間: 1分


(5)思い出
乗り物といえば、僕には思い出がある。 フランコさんは、バイクが好きだ。 少しでも操作を誤れば、すぐに転ぶ。 「自分が、バイクをコントロールしている」 という実感が、たまらなく好きなのだそうだ。 僕はといえば、バイクはただうるさいだけ。...

SantilloFrancesco
2020年4月18日読了時間: 1分


(6)高校時代
フランコさんは、高校まで、3人の弟たちと共に親元で過ごした。 家から70Kmも離れた工業高校の電気機械科。 デザインには、まったく縁はない。お小遣いはすべて、自動車雑誌に消えた。 絵は、独学で続けた。 南イタリアには、学校はおろか、仕事がない。...

SantilloFrancesco
2020年4月17日読了時間: 1分
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